新年初試写は、「ホテル・ルワンダ」でした。
昨年のアカデミー賞から気になっていて、日本で公開されないらしいとぼんやり知っていました。で、私も参加しているmixiから「
ホテル・ルワンダを日本公開を応援する会」というのを立ち上げた方がいて、草の根口コミ活動の末、ようやく来週から公開です。
昨日は主役のモデルである、ポール・ルセサバギナさんを招いたシンポジウム付試写会でした。開場全体が、いつもの試写会とは違う真摯な雰囲気でした。
1994年のルワンダ。
ポール(
ドン・チードル)は優秀な支配人として、ホテル・ミル・コリンで采配を揮い、将軍や国連軍の大佐(
ニック・ノルティ)ともうまく付き合っています。
ルワンダ内では、長年少数派のツチと多数派のフツが敵対しており、かろうじて和平協定を結んでバランスをとっています。フツの民兵グループは、ツチを非難し続けています。
ある晩、大統領がツチ族に暗殺されたというニュースが入ります。
これを機に、フツによりツチの大虐殺がはじまるのでした。
妻のタチアナ(
ソフィー・オコネドー)がツチ族であるために、ポールは妻や隣人たちをホテルにかくまうことを決意します。だが、その先に待ち受けていたのは大変な闘いでした・・・・
もともと、ルワンダの「大虐殺」という言葉は知っていましたが、内容に目をむけたことなどなく
きっかけは「映画」という入り口だけでした。
ポールは最初は家族を守るため、そして隣人たちを守るためにあらゆることをします。
世界の国々は、ルワンダに価値がないと撤退していきます。
虐殺が繰り広げられてるその場から、外国人だけつれて立ち去っていくのです。
もちろん、他国が手を出せない領域というのもあると思います。
やはり「目を向けない」というのは大きな悲劇のひとつの要因だと思います。
そしてこの映画を、興行性がひくいために日本で公開しようとしない企業に悲しい思いがわきました。
この映画のあと、自分が何ができるのかよくわかりませんでした。
どうしたらいいのだろう、という気持ちが残りました。
ルワンダに限ったことじゃなく、世界のいろいろなところでたくさんの問題があるのだから
確かにすべてに目を向け、心を寄せることは難しいかもしれません。
でも映画を通して知ることが出来た以上、やるべきことはなにかあるのではないでしょうか。
私にいまできることは、
・まずルワンダのことをもっと知る(本を読んだりして)
・映画のことを多くの人に知らせる。見てもらうようにする。
・これからの若い人たちにしらせていくようにする。
このブログを読んでくださってる皆さん。
ぜひこの映画をみてください。上映する場所が限られているので難しいかもしれません。
でもたくさんの人が足を運んだら、次にロングランになりもっと大きい映画館で上映される可能性もあります。そうすればいろんな人が見ることが出来ます。
それと、中学生以上の子供たちに学校などでみせたらどうでしょうか?
何人かは、心に大きく残るかもしれません。そしてこれからの生き方になにか道を見出す人もでてくるかも知れません。
実際のポールさんはシンポジウムで「やさしさに伝えていきたい」と言っていました。
普通の人間である私たちはその「やさしさ」をきちんと後に残していかなくちゃならないのだと思います。
日本上映を実現させた方々の努力にお礼を言いたいと思います。
公式ホームページで詳細をご覧ください→
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☆追記(1/16)
渋谷での上映が一日5回から8回に増えたそうです。
千葉でも上映が決まったそうです。
川崎チネチッタでの上映が早まり、21日からになったそうです。
(公式サイトをご覧ください)
ますます広がりそうです!