14日からはじまった映画ラッシュ。「プライドと偏見」からすっかり更新できなかったのは・・娘が高熱で倒れていたからです。まいった。映画がたまってしまいました。本日より3本連続で観る予定です。
まず「スタントアップ」。
シングルマザーのジョージー(
シャーリーズ・セロン)が鉱山で働く道をえらび、子供たち二人を養っていこうします。深い溝のある父は同じ鉱山で働き、娘を認めず、優しい母(
シシー・スペイセク)やたくましい友人グローリー(
フランシス・マクドーマンド)たちに支えられ、鉱山に入っていきます。そこでは女性労働者に対して、酷くそしてむごい仕打ちが繰り広げられていました。怒り、立ち上がるジョージー。でもその道は自分の人生をさらけださなければなら無い道だった・・
監督の
ニキ・カーロは「クジラの島の少女」で有名です。
あの映画も、古くからの因習により「女」ということがさまたげとなり、大切なものを失いそうになるお話でした。
「女」であること。
「母」や「娘」や「妻」である女性が、「集団」によってつぶされていく。
このポイントは二つの映画に共通しているようです。
「仲間」「兄弟」という言葉を使って、鉱山の男たちは女たちをいじめまくります。
貧しさからの不満、そのはけ口を女にぶつける男たち。
(もちろんみてて不愉快でしたが、それは異質な「男」がいてもしてるんでしょうね。)
「グループ」になって縛りあうことで安心している男たちに、ひとりで立ち向かうジョージー。
自分のつらい過去を明らかにしてまでも、正しさをもとめて戦うジョージー。
それもただ、働いて子供と暮らすことだけのためでした。
「スタンドアップ」する原点は子供たちへの愛のみ。
それが感じられる場面は涙が止まりませんでした。
娘の「スタンドアップ」を助ける父。それも子供へのどうしようもない愛。
ここはもっと涙が止まりませんでした。
つらい状況から、がんばって立ちあがる女性の姿だけの映画ではありませんでした。
「グループ」に属せず、「自分の家庭」を守ろうとする雄雄しい女性の映画です。
シャーリーズ・セロンはまさに自分の生い立ちも壮絶。りりしいです。
・・・男の方がみるほうがつらいんじゃないでしょうか?わりに女性は「ひどい」と思いつつも、少しぐらいは経験してるかもしれないからね。冷静かも。男の人いや体制のいじめ。
<追記>
フランシス・マクドーマンド・・・なにやらせてもすごいね。
シシー・スペイセク・・・深みのある老女になりましたね。
ショーン・ビーン・・・・なんとなく鉱山側にいて欲しかった気がする。
ウディ・ハレルソン・・・いったいなぜこんなおじさんに。昔はマシューマコノヒーみたいだったのに。。ざんねん。
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