「ホテル・ルワンダ」が大きな作品だったので、楽なものを観にいこうかと思っていましたが、今週終わっちゃうので行ってきました。
もともと「肉を一ポンド」の部分のみでしか知らないこのシェイクスピア。
でも大学の専門が史学科の私。よく知らなくても1500年代のお話とか雰囲気とか大好きです。
「宗教」はいつも大きなキーですが、ここでもキリスト教とユダヤ教の争いが始まりですね。
ユダヤ教は蔑視されつつあり、ゲットーで暮らす時代。
金貸しのシャイロック(
アル・パチーノ)は、赤い帽子(ユダヤ教のしるし)で商売をしている。
キリスト教のアントーニオ(
ジェレミー・アイアンズ)はその財産を利息なしで貸し付けており
シャイロックを軽蔑している。
そのアントーニオの元に、親友バッサーニオ(
ジョセフ・ファインズ)が美しい貴族の娘ポーシャ(
リン・コリンズ)に求婚するための金を借りにくる。
手持ちがないアントーニオはシャイロックから借りることを提案し、シャイロックは担保としてアントーニオの「肉1ポンド」を要求する。
金をかりポーシャの元へ行くバッサーニオ。その間に、破産してしまうアントーニオ。
娘に金を持って家出されてしまうシャイロック。その3人をめぐって運命が動く.....
知っている方には有名なこのお話。
最後までみて「あーそういうう展開だったのね」と納得。
アル・パチーノが演じるシャイロックはどうも悪人に見えない。
とても心のこもった演技をしているので、いやなやつにも見えないしとても気の毒である。
ポーシャが活躍して、この事件は解決しシャイロック以外は万々歳なのだが
なんだかすっきりしない。
ユダヤ教へのその後の迫害が含まれているような内容。
なんだか面白くない。
アントーニオは(ジェレミー・アイアンズはいつも歪んだ愛みたいのがぴったりあってるけど)バッサーニオを愛してる感じだし、バッサーニオはその愛を利用して(?)何も苦労しないし(ジョセフ・ファインズはそういう苦労しない役が実際多いし、あってるけど)結局、痛快なのはポーシャだけ。
シェイクスピアを勉強していないのでなんともいえませんが、彼は男性をすきだったのでしょうか?
それとも男装の麗人が大変好きだったのでしょうか?
アル・パチーノの演技が深みがあるだけに、どうも哀しさが残ってしまいました。
でもお話としてはとても面白かった。
↓ポーシャ(けっこう魅力的だった。強いし)
★追記
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